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Inland Empire

感想は書いたものの保留したまま忘れていた。
ついに姉が見たので、今日久々に会ってずっとその話をした。

デヴィッド・リンチの新作Inland Empireが
3時間に及ぶ大作だと知ったとき、期待で震えた。

マルホランド・ドライブでは
パラレルの軸は明確だったので解釈も容易。
今回はそんな噛み砕きを拒むむような仕組み。
いや、仕組みもくそもない。
世界や時間がそれぞれスーパーパラレルに膨張していく。
キーワード自体はたくさんある。
シルクから覗く穴、赤、電話、娼婦、そしてドア。
繰り返し、断片的に語られる登場人物の解釈。
どれもがトンネルのようにそれぞれを繋ぐ。

リンチは変態だし基本は客をなめてるし、井筒監督はテレビで
「こんな撮りたいもんだけばーっと撮ってたら苦労ないわな」
といっていた。まあ、確かに。
それでも暴走したらその分落とし前をつける監督だと思う。
勝手に楽しんで、みたいなことをいつも言うけれど
混乱させるのが目的では決してない。
実際、やろうと思えばこの作品についても、
パラレルを完璧に説明することはできそうだ。
ぐちゃぐちゃになる世界の中で、緻密さすらなぜか感じた。

まあ、細かな分析はひとまず置いておくとして。

ひとはそれぞれの世界から、互いに侵食しあい、
影響しあって生きている。
物語は「行動は必ず結果を招く」
というセリフに集約できるように思った。
ある行動が誰の、どの世界でどんな結果を招くかは
分からない。カタルシスにも、悲劇にもなりうる。
たとえば夢。過去も夢も記憶なら、その違いはどこにあるか。
何が本当で、何が嘘か、自信をもって言える?
例えば、夢で私はよく同じ町にいる。
ありありと地図にも描けるあの町を、
ただ夢だと片付けるのはかえって不自然に感じる。
どこから来て、どうして必要なんだろうか。

実際わたしたちが生きてるパラレルはあんなもんじゃない。
自分と他人の関係の中で、どれだけの感情や思惑が行き来するか。
線引きをして説明しようと思えばできるけど、
あまり必要はない。そういう映画だ。



ただ、今回の作品のグロさは驚きだった。
気味悪いけど、どこか現実感がないぎりぎりの品がある
のがリンチじゃないかと、姉に言われて、疑問に思う。
なんでこんなに血とか必要だったんだ?
死と、生の境だけははっきりさせたかったのか。
いや、そんなはずはない。
最後の銃がきかない彼は生死を超越しているし、
恐い。もはやホラーの棚に置いてもいい気すらする。

加えてウサギ人間。
最初トレーラーみたとき衝撃的に恐かった。
(未だに恐怖で確認できないけど、シャイニングの
最後の方でも出てくるよね?…出てくるといって下さい)
人間と動物の融合は基本的に恐ろしいけれど、
今回のは全く。
それどころか、奇妙な平安さえ感じます。表情がないから。
だとしたら、彼らの感情はどうやって伝播するんだろう。
人間の想像力や思惑は何より一番恐い。
だってみて、あのローラの顔。
感情っていうのは、形を変えてもかならず伝播する。
それも影響のひとつ。
それはまたつぎの行動を引き起こす。
「ハリウッドでは、スターが夢をつくり、夢がスターを作る。」

ニッキーはきっと、彼女を救ってきた。
これが、エンパイア?

まあ確かにぐったりするような映画だし、
人に勧めもしない。
それでもこの映像体験は、何度でもしたい。
ビデオになるのを待って、また書こう。
【2007/08/06 23:27】 | Journalとか | トラックバック(0) | コメント(0)
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