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こども絶頂


ーーわたしこどもほしい

車内で突如叫んだら男2人は引いた。当然だ。引くがいい。
なんてったって遺伝子ひきつげるのだ。
半分その人がはいってるなら一番愛情の代替に向いてるんじゃないかとね。
まあそんなこと考えてるやつは、たいていまともな親にはなれない。
わかるけど、安息日であるはずの日、わたしは空虚になった。
のろった。どうしてもっと不注意になれなかったのかとのろった。


人の闇に興味がある、といっていた彼女は、
「私は他人に肯定してほしい気持ちが強いから、こどもがいるといいと思う」
といった。
最初にそれを聞いたときはびっくりした。
こどもから何かもらえるなんて、まるで期待していなかったので。
でもあの日の車で、テレビに映る人も同じようなことを言っていて、
ふとその言葉を思い出したのだ。
このさい、だれのでもいいからほしいかもしれない。
そうすれば何か楽になるかもしれない。


通っている近所の歯医者はこどもに甘く、彼らは文字通り野放しにされている。
親の治療であっても、こどもはくっついていられる。
加えて暇な歯医者のおねーさんにもちやほやしてもらえるので、
概して彼らは機嫌がよく、珍しくあまり気にせずいられる。

その日、5歳くらいの娘をだっこしたままの母親が隣で治療を受けていた。
やがてレントゲンをとる必要ができてしまった。
待ってて、と言われこどもはいやだとぐずっていた。
とはいえレントゲンを撮るのは数秒のことなので
先生が子供を抱えて母親から引き離し、ドアを閉めた。
途端、耳をつんざく声が響くぎいやああまあああまああああ

手先足先から恐怖した。彼女の声や暴れ方に、ではない。同じだからだ。
抱かれた腕を振りほどいて、腹にぱんちしてぎゃあぎゃあと不在を騒ぎたいきもちを
わたしは模範的小市民であるというゼラチンで少し加工しただけ。
そして保護膜になるひとなくし、自分をなくすことに恐怖して泣く彼女と何も違わず
わたしもけっきょくは自分を失いたくないだけなんだろう。そう。

なにより、まだそんなに人から求められうることに恐怖した。
そんなのはうんざりです
どんなにわたしが不完全でも、
保護者であればそれだけで完璧な存在となってしまう。
そうすればますます逃げられなくなる。不当だ。

だめだー、こどもなんかもてない。
最後のとりでも崩されて目つきはどんどん悪くなった。
レントゲンを撮り終えた医者は鈍感で、私の顔をみると、痛みますかといったので
わたしは、ほんと凡愚だな、と毒づく。とけかけた舌の下で。

【2008/02/14 00:39】 | Journalとか | トラックバック(0) | コメント(0)
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