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心臓を貫かれて

マイケル・ギルモアの心臓を貫かれてを読む。

噂にたがわずすごい。
村上春樹が最後に言っているように、本当に著者は語りにくそうに、
少しずつ、思い出し、事実を肯定していくように、語る。
辛いものを辛いと書く。後悔を後悔と書く。
すさまじい一家だとは思う。なんと言ってあげたらいいのかわからないほど。
結局生きている人だけが、人を殺してしまえるのだ。

はっきり言えば、ゲイリーは死んだってよかったんだと思う。
逃避させてあげればよかったんだと思う。だってそれ以外、してあげられることがない。
マイケルが言うように、人が責任をもつべきなのは自分の行動で、他人の行動ではない。
シンプルだけど、それは生き延びる術だったんだろう。

国家が、人の命を奪うことなんて日常茶飯事だ。
でも、どんな決定にも末端で実行する人がいて、結局そこで行われるのは一対一の殺人。


我々はあらゆる本とニュースについて語り合った。
時間と材料とエネルギーはありあまっていたから。
間違いなく、私はこの本を彼に貸しただろう。
読み終わるのをまって、また子供じみた議論をしただろう。


2日を通り越して気分は楽になった。
でも、少なくともこういう時が年に2回はやってくるわけだ。

どんなにいい本を読んでも、引き戻されることもある。
【2008/05/04 02:59】 | Journalとか | トラックバック(0) | コメント(0)
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