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Never Let Me Go

「わたしを離さないで」を読む

イギリスの全寮制学校が舞台
子どもらしい諍いと喜びに満ちた日常生活
でもそこにある違和感
それは増大し やがてある事実にたどり着く

潜んだ「事実」は完全にSFの域の、奇抜なもので
確かにそれが明らかになる過程には息を呑む
だけどそれを知って読むか読まないかはそれほど問題じゃない
(実際ブッカー賞候補時の書評では秘密の内容は明記されてた)


登場人物は信じられないほどの静けさで、絶大な使命を受け入れる。
お互いを深く見つめあい、慈しみあう。
造られた生活からも、拠り所と安らぎをきちんと見つける。大人になる。
それがもう胸にせまるのです、ぎりぎりとね。

エゴを、自己顕示欲を、むきだしの興味を、やがて乗り越え
人は、人のために生きられることを証明してみせる。

細部までゆきとどき、抑えられ、翻訳もとても美しい
特にラストは見事で、放心状態になる。

世の中にはちゃんと、感情をかき乱して然るべき本とそうでない本がある。
この本で味わう悲しさや、少しの幸福はきちんと血や肉になる。
私はキャシーや、トミーや、ルースのこころを生きることができる。
ロスト・コーナーにながれつく思いをひろいながら。


作者はカズオ・イシグロ
日本人ですがイギリスに帰化し、作品も英語で発表しています
実は「日の名残り」でブッカー賞も獲っている。

読みたい人、まじで貸します
【2006/09/05 23:20】 | Journalとか | トラックバック(0) | コメント(0)
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